御嶽山の王滝ルート

このルートは2014年の噴火を経て静かな祈りの空気をまとっています。

あれから10年以上が経ち、御嶽山は今もなお “活火山” として静かに息づいています。今年5月には、火山活動の落ち着きが確認され、噴火警戒レベルが 2(火口周辺規制) から 1(活火山であることに留意) へ引き下げられました。

それでも、山に入る私たちは自然の力を敬い、慎重に歩を進めることが大切です。山が発する荘厳な気配、そして足元に残る火山の記憶。それらを感じながら、私たちは自然の厳しさと美しさ、そして生命の営みの尊さに向き合う時間を過ごします。

王滝登山口から剣ヶ峰を経て、摩利支天乗越を越えて五ノ池小屋へ。この縦走ルートは、御嶽山の雄大さと繊細さを肌で感じられる贅沢な道のりです。

五ノ池小屋で紡ぐ心安らぐ時間

三ノ池のコバルトブルー、継子岳の広がる展望、ご来光の静けさ、そのすべてが五ノ池小屋を中心に紡がれていきます。

名物のアップルパイやピザを囲みながら、夕焼けに染まる空を眺めたり、星降る夜に語り合ったり、ここでしか味わえない“時間のゆるみ”があります。登ることでしか見えない景色があります。そして、仲間とともに歩むことで、見えない絆が生まれます。

噴火の記憶を心に、未来への一歩を刻みに ーー この夏、御嶽山で大切な時間をともに過ごしましょう。